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これだけ抑えればOK!権限管理のDB設計デザインパターン

目的

最近仕事で権限管理の設計をやっていたのだが、設計でかなりはまってしまった。
今後ははまらないように、DB設計や判断基準をまとめておく。

ベースとなるパターン

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ユーザとロールは多対1で、ロールとアビリティは多対多に関連している。
権限管理やりましょうという場合にはこれにしておけば大抵の複雑な要求には対応できる。
もしユーザが増えてロールとアビリティの管理が複雑になってきても、DB管理なのである程度自由にやりことができる。
ただし、ちとファーストステップとしてはやりすぎか。

ユーザ-ロールが多対多パターン

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前の例に加え、ユーザもロールを多数持つパターン。各権限が互いに素に近い状態、例えばカスタマーサポートとマーケティング、そのどちらも担当する人みたいなケースが有る場合に使える。
アプリケーションが大きくなっていて、権限の数も数十くらいになってきた場合はこれか。

直接アビリティパターン

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ユーザ一人ひとりに応じて、できることが完全に異なるパターン。業務が多岐に渡っていて、かつ分業が進んでいる場合に使える。
ただし、ベースパターンでも同様のことはできるため、このパターンが活躍する機会は少ない。

ロールだけパターン

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この場合はロールを表すテーブルもしくはカラムを用いてロールの情報のみ保存し、何ができるかはプログラム側で判断する。
アビリティの変化、増減や見直しが少ない場合(社内用管理画面等)に向いている
ユーザ-ロールが多対多、多対1、ユーザにカラム追加など、いろいろあり
このパターンがcancancanと組み合わせるのに良さそう。

admin:booleanパターン

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割合的に、管理機能が少なく、管理画面みたいなものが存在しない場合に用いる。
railsチュートリアルとかで出てくる。

no権限パターン

アカウント持っている人は全員がすべてのことをできるパターン。
そもそも使用する人数が少ない場合。
内部向け管理画面はこっちのケースも多い。そもそも必要ない人にはアカウントを発行しないパターン。
できればこれで乗り切りたいので「権限管理したい」という話がきたら、「その権限、本当に必要ですか?」と聞いてあげよう。

まとめ

ベースパターン、ロールだけパターン、admin:booleanパターンだけ覚えておけば、Rails小〜中規模アプリケーションならほぼ対応できそう!